200回のあゆみ
『 防災まちづくり談義の会 200回のあゆみ 』 2025年3月 防災塾・だるま塾長 鷲山龍太郎 「防災塾・だるま」の創設 「防災塾・だるま」が発足したのは、阪神・淡路大震災から11年を経た2006年のことです。 本塾は、都市型自然災害の現実に正面から向き合い、ハードとソフトの両面からの対策 が必要であるという、神奈川大学荏本孝久教授の理念に基いて設立されました。 この理念に共感した会員たちは、学びを深め、共有し、その発展と継続のために日々尽力 してきました。 防災塾・だるま発足の経緯については 『防災まちづくり談義の会100回の あゆみ』をご覧ください。 主な災害への対応 以来、「防災塾・だるま」は数多くの災害に向き合い、対応してきました。そして、東日本大震災、 熊本地震、西日本豪雨、能登半島地震など、さまざまな災害に対する知見と経験を積み重ね、 蓄積してきました。こうした活動の中で、私たちは常に「実践知」としての防災を探究してきました。 防災まちづくり談義の会200回記念を迎えて 2024年11月、「防災まちづくり談義の会」は、記念すべき200回を迎えました。これを機に、会員 アンケートや有志による発表を通じて過去の活動を振り返り、その叡智を集約する機会と しました。また、今後の防災まちづくりの展望を共有する貴重な機会になりました。 防災庁設置準備室の発足と重なるタイミング 希しくも同じ2024年11月、石破政権の提唱により「防災庁設置準備室」が発足しました。 その基本方針には、「防災塾・だるま」の理念と通じる部分も多く、大きな気体を寄せています。 今後の展望 「防災塾・だるま」では、地域での活動、被災地支援ボランティア、専門家による災害への多角的 な考察など、多様な視点から防災に取り組んできました。今後もその知見を集約し、防災庁設置に 向けた具体的な指針に反映させて行きたいと考えています。 その一環として、2025年4月には提言書を定例会にて取りまとめ、合意形成の上、防災庁設置 準備室に提出する方針です。 こうした活動を通じて、「防災まちづくり談義の会」200回分の学びが、2026年の防災庁創設に 向けた具体的な提言になることを目指しています。 謝辞 本アーカイブをまとめるに当たり、本会を創設し導いてくださった荏本孝久名誉教授、ご助言いた だいた顧問の皆様、貴重なご講義を頂いた全ての講師の皆様、多大なるご努力を頂いた池田 邦昭 元副塾長をはじめ、歴代の役員の皆様、そして共に活動を支えてくださった全ての会員の 皆様に、心より感謝申し上げます。 |