塾長のメッセージ 

「災害は忘れた頃にやって来る」とは寺田寅彦氏の有名な言葉です。災害、特に地震災害が起きる度に言われる格言となっています。

2011311日に発生した東日本大震災は、我国の歴史上最大級の地震と言われ、特に地震後に起きた大津波により大変多くの貴い人命と財産を奪い去ってしまいました。
まるで映画の一場面を見ているような、現実とは思えない光景に目が奪われ、暫くの間身体が硬直しておりました。
「忘れてはならない災害」とはこういうことかと思い知らされました。

過去何度となく繰り返されてきた津波災害を忘れていない東北の太平洋岸においても、凄まじい被害を蒙ることになってしまいました。
この災害は未来永劫忘れることのできない災害となることでしょう。

そして、この地震によって原子力発電所の事故が発生し、これまでに経験のない全く新しい放射能汚染による災害という広域的かつ長期間に亘る大きな災害も起こってしまいました。

 思い返せば、16年前の1995117日未明に発生した阪神・淡路大震災では、大都市の直下に発生した大地震の驚異に呆然となり、事前の備えとして防災・減災の地域活動が大切であるとの認識が広まってきていました。
今回の地震は東北地方太平洋沖の海溝型巨大地震であり、阪神・淡路大震災とは異なるタイプの地震災害であって、地域や地震のタイプによって災害の様相が大きく異なることを見せ付けられました。
「災害は忘れない」ことが大切ですが、「災害をイメージする」ことも重要であり、そのために事前に災害について学ぶことが大切だと思います。

「防災塾・だるま」は、防災情報の共有化と人的ネットワークの構築を目的として2006年横浜市在住の近隣住民が中心となって立ち上げた任意団体です。
毎月1回の定例会と毎年1回秋の防災まちづくり連続講座や各地の講演会、セミナー、ワークショップの開催などの企画を実行しながら、メンバー相互の防災・減災活動に関する知識を吸収して行く活動を実践しています。

神奈川県も1923年(大正12年)関東大地震という大災害を経験し、その記憶や伝承が残されているように、地震活動の活発な地域であり、将来的にも大地震の発生が危惧されている地域です。
「災害を忘れない」ように、また「災害をイメージできる」ように防災・減災の情報を皆さんと共有して、災害に備える知恵と工夫を地域に根付かせて行きたいと考えています。

 
こう言った活動に興味のある幅広い年齢層の多くの方々の参加を願っております。

2011年6月    

「防災塾・だるま」

塾長 荏本孝久



   2013 新年のメッセージ

  「防災塾・だるま」について(2008年作成)

  「防災塾・だるま」の活動(2008年作成)